今回も不確実性を帯びながら、より現実的なことに
触れてみる。
厚生労働省は長期失業者の尻叩きをして
「さっさと就職しろ」作戦を展開するらしい。
話の節
1 失業等給付「再就職手当」10%増し
2 雇用者側もその気でないと!
失業等給付「再就職手当」10%増し
5月7日付の日経を眺めていたらこういうものあり。
『再就職、早期なら手当増 厚労省、失業長期化を回避』
早い話、失業者が再就職をさっさと決めたら
厚生労働省が失業手当に色を付けてくれるとのこと。
結構な話と思う。
実際、ハローワークに行くと、俺より若い20代
30代の者が職を探し、集まっているのを見かける。
彼らのように若さがまだあり余っている。
いや、実際、余っているかどうかはわからないが
一応数字の上では俺よりはるかに有利なはずだ。
だから気持ち次第で前進することはできると思う。
今回の件は、その彼らに飴を与えると同時に尻を
叩いて再就職に弾みを付けさせるもののようだ。
ところで、具体的に厚生労働省が行いたいことは
これだ。
基本的に雇用保険の失業手当と呼ばれるものに
失業等給付 |
---|
・・があるが、これに加算する話なのだ。
そして、この「失業等給付」にいくつかの種類がある。
ハローワークに行くと少なからず、いくつかは
頭に入ってくるはずだ。
逆に知らない人は、それはそれで「幸せな人」
とも言える。
ということで、俺同様「幸せではない人」向けに
言葉を重ねると、難しい本では4区分に分かれて
いるようだ。
《失業等給付》
1 | 求職者給付 |
---|---|
2 | 就職促進給付 |
3 | 教育訓練給付 |
4 | 雇用継続給付 |
このように言葉は並ぶが、実際ハローワークでの
一番の目玉は赤字で表した「求職者給付」と
「就職促進給付」だ。
さらに、この「求職者給付」はさらに4区分。
《求職者給付》
1 | 基本手当 |
---|---|
2 | 技能習得手当 |
3 | 寄宿手当 |
4 | 傷病手当 |
再就職方向によって組み合わせは変わるだろうが
共通して頂くことになるのは赤字の「基本手当」。
「技能習得手当」は少々理解はしているが
「寄宿手当」と「傷病手当」はよくわからない。
ただ、今回の厚生労働省の新しい試みに関係するのは
ここでは「基本手当」になるので、他は omit していい。
また、「就職促進給付」も4区分。
これが、今回の目玉だ!
《就職促進給付》
1 | 再就職手当 |
---|---|
2 | 就業手当 |
3 | 就業促進手当 |
4 | 常用就職支度手当 |
中でも赤字で表した「再就職手当」が就業意欲を高め
職場への早期復帰への尻叩きをするカンフル剤なのだ。
では、どのようにカンフル剤に変わるかというと
基本、「再就職手当」は失業給付対象期間に受給した
「基本手当」の受給残を一括して受給資格者
(再就職決定者)に渡すものと聞く。
しかし、これには条件と区分がある。
それがこれだ。
受給資格者が
就職日の前日において |
---|
1/3以上の |
基本手当の支給残日数 |
・・であること。
さらに
1年を超えて |
---|
引き続き雇用されることが |
確実な安定職業への就職 |
これをクリアする場合に「再就職手当」を
2017年から10%増しに渡すから早めに
「労働市場に戻れ!」と促すものだ。
さらに細かくすると現行では残日数が所定の
給付日数の
2/3以上 | 残日数の60% |
---|---|
1/3以上 | 残日数の50% |
つまり、これが2017年からは
2/3以上 | 残日数の70% |
---|---|
1/3以上 | 残日数の60% |
赤字のように10%増しの数字になるので
頑張って失業状態から脱出しろ!ということ
であろう。
この施策が出来上がれば冒頭でも触れたが
ありがたいものだと思う。
雇用者側もその気でないと!
しかしだ。
これは、あくまでも失業者に対する再就職への
意識アップ施策であろう。
実際は、これに対応して会社・企業が雇用を
したいという環境が整わない・・と難しいだろう。
まあ、何も施策がないよりは良い。
同時に、受け入れる側の雇用をしたい環境も
ポイントであろう。
それにしても、40代以上はどこまで行っても
大変だろう。
それは変わらないと同時に思う。
それでも地道に動くオシマサなのだ。
(再見)