定年退職後の再雇用時の給与賃金の訴訟! 労働契約法第20条に沿った判決が出たようだ!



唐突ながらも、このページ、修正しました。
(2018年2月2日)
拙がこのページをあらためて、文体に関し手を入れさせていただきました。ただし、当時の内容が変わるものではありません。

再雇用時の給与賃金訴訟!

今回は定年退職後に再雇用された嘱託社員に関して。
同社員が起こした訴訟とその結果に触れてみます。

まず、正社員との賃金格差に異論を唱えたもの。
そして、意外と労働者側が勝訴しているのです。
今後控訴があるのか、どうかは不明ながらも。
『同じ仕事、同じ責任なら格差設けるとアカンよ!』
というものに映ります。

話の節

1 訴訟と結果
2 違反となるのは労働契約法のどこ?
3 判決はケースバイケース?

訴訟と結果

まずこの訴訟と結果を見ると、こちら。

定年後、同じ会社に残るため一年契約の嘱託社員として再雇用の機会を得た労働者が、仕事の内容と責任の程度が変わらないにもかかわらず、収入が定年前時より低いことに不満を持ち裁判を起こした

・・とあります。

結果は13日、東京地方裁判所が次のように判断をして
います。

業務内容が同じなのに賃金が異なるのは不合理

その結果、請求どおり正社員との賃金差額を支払うよう
会社に命じたとあるのです。

また、報道メディアからも結構手厳しいものがあります。

定年前と同じ立場で同じ仕事をさせながら給与水準を下げてコスト圧縮の手段にするのは正当ではない

・・とまで触れているのです。

これに関して、当方が言葉を添えると、少々一方通行的
な解釈ではありますが、仮に契約で職務内容、責任範囲
給与賃金が明記されつつも、実体がそれと異なるもので
あれば。
この訴え、その判断と「さもありなん」という感じでし
ょう。


また、ここで雇う側の思いを考えると、大概このような
ものかと。
基本、労働者に対し「60歳を超えても使ってやるのだ」
でありましょう。
そこで「安い給与賃金に文句言うな!」的な姿勢をとる
と思われるのです。

ですから、その中で今回のような訴えがあり、なおかつ
その訴えを是とするに映る判決が生じることは、かなり
政府の『同一労働同一賃金』の考え方が浸透している?
また、それの与りある姿と見てもよいかもしれません。

少々、飛躍というか、ヨイショ気味の言葉になったかも
しれませんが、そのようにも思われるのです。

ともかく、この手合いの判決は大歓迎でしょう。
「同じ仕事、同じ責任なら、同じ給与・賃金だ」は皆が
同様に思うところでしょうから。


違反となるのは労働契約法のどこ?

では、今回の違反あるいは違法とする根拠となる部分に
目を当てると、それは労働契約法第20条でしょう。

これは期間の定めがあることで不合理な労働条件を負わ
せることを禁止するもの。

労働契約法第20条
有期労働契約を締結している労働者の労働契約の内容である労働条件が、期間の定めがあることにより同一の使用者と期間の定めのない労働契約を締結している労働者の労働契約の内容である労働条件と相違する場合においては当該労働条件の相違は、労働者の業務の内容及び当該業務に伴う責任の程度、当該職務の内容及び配置の変更の範囲、その他の事情を考慮して不合理と認められるものであってはならない

初めて目にする人は疲れると思います。
それでもう少し、言葉を丸くするとこういうこと。

有期契約労働者の労働条件が期間の定めがあることにより、無期契約労働者の労働条件と相違する場合、つまり、労働者の業務の内容及び当該業務に伴う責任の程度、配置の変更の範囲、その他の事情を考慮し有期契約労働者にとって不合理になってはいけない

・・としたものですね。

もっと柔らかくすれば。

同じ仕事、同じ責任なら同じ給与・賃金

・・ということ。
(最初からこれだけ言えよ!かもしれません。)

判決はケースバイケース?

ところで、今回の判決は会社側に対して会社側の行為を
明確に違反、違法と見なし、その雇用契約あるいは会社
の姿勢に「NO」を突きつけたわけです。

しかし、同時に東京地方裁判所は「これならやむなし」
と、当該会社が行った行為も「よし!」とする考え方も
示している様子。

それが、こちら。

コストの増大を回避しつつ定年者の雇用を確保するため、賃金を定年前より下げること自体には合理性が認められるべき

・・と。

要は60歳以上の人が次の仕事を確保するために、給与
・賃金を下げて、対象者の多くを会社・企業が取り込め
るためなら「いいよ!」ということらしい。

いわゆる裁判所の判断としての判示。

ただ、この種の考えは使用者・雇用者側に理屈づくりを
盛んにさせるだけとも思われます。
ゆえに同種の訴訟は増えていくような気がしますが。


ともあれ、先はわかりませんが、変化は起きているので
しょう。

(再見)


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